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● ビジネス日本語研究会 第4回研究会(ご報告)

2011年6月13日

ビジネス日本語研究会が誕生して1年がたちました。日本語教育学会では、ビジネス日本語に関する研究発表が毎回複数本となり、実践が進んでいることを幹事一同嬉しく思っています。

研究会に先立ち、まず総会がありました。2010年度の会員数は102名と1法人でした。会計報告や1年間の活動が承認されました。それから会員サービスとして、ホームページにビジネス日本語に関わる参考文献をアップしたことが報告されました。まだ作成途中でこれから適宜更新していきます。発表をなさった場合などは、事務局に是非お知らせください

さて、第4回目は、これまでの研究会と趣向を変えました。そのひとつが、実際に日本語を使って仕事をしている外国人ビジネスパーソンを3名、ゲストスピーカーとして招き、現場で起こっているさまざまなことについて話していただいたことです。

もうひとつの試みは、U-streamを使い、研究会をライブで世界に発信したことです。会場には40名しか入れませんでしたが、北海道や中国で研究会をご覧になった方もいました。せっかくの機会を多くの人と共有したいという気持ちは、どのぐらい多くの方に届いたでしょうか。

三つめは、ラーニングバー(learning Bar)の形式をとったことです。ゲストスピーカーや会員との交流に時間を多くとりました。ビジネスパーソンに普段聞きたいことがある先生方に、スピーカーの方々は囲まれ質問攻め(!?)に合っていました。熱心にお答えくださったスピーカーは、ムグダ・ヤルディさん、フィン ゴク ラムさん、ファン カン フゥン さんでした。ムグダさんは、ビジネスパーソンでありながら、政策研究大学院大学を卒業後、日本語教師として、東京在住のインド人に日本語を教えています。IT企業のマネージャーと日本語教育の二足のわらじをはきながら、印日の架け橋となっていらっしゃいます。ラムさんはIT企業に勤務後、千葉大学大学院に進学なさいました。カンフゥンさんは、現在もIT企業に勤務し、携帯端末のソフト開発に携わっていらっしゃいます。お二人はAOTSの研修生の時から一緒に生活をし、研修や大学生活で学んだことは今もいかせていると語っていらっしゃいました。インドとベトナムのビジネス習慣の違いや、「日本人は付箋が好き」であることから、そこに書かれた文字の解読に苦労していることなど、貴重なお話を伺いました。

なお、ムグダさんが大学院の時に書いた日本語教育の課題研究は以下で見られます。

http://www3.grips.ac.jp/~jlc/files/ronshu2007/ronshu2007.htm

(『ビジネス・コミュニケーションを中心とした中級向けのシラバス開発―日印ビジネス現場における日本語使用実態調査をもとに―』2007、日本言語文化研究会論集 第3号、政策研究大学院大学・国際交流基金日本語国際センター)

次回は、11月18日18時30分から海外技術者研修協会にて開催される予定です。詳細は追ってお知らせ致します。テーマは、授業デザインの新たな取り組みです。

研究会に関する問い合わせは、ビジネス日本語研究会事務局・神吉宇一までお願い致します(uichi.kamiyoshiataots.or.jp)。


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報告者:近藤彩 政策研究大学院大学

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