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活動


第7回ビジネス日本語研究会 報告


ビジネス日本語研究会発足3年目の初回研究会を無事終了しました。今回はお知らせ期間が短かったため、申し込みの出足がよくありませんでしたが、日本語教育学会の事務局より一斉メールでお知らせいただいたところ、多くの方にご参加いただきました。(会員34名、非会員18名)また、複数の学会員から「(ビジネス日本語の)研究会があることをはじめて知りました。おもしろそうですね」といった声も聞きました。


●総会

堀井代表幹事より本研究会の目的の確認と活動状況の報告を含む挨拶があり、続いて2011年度の事業報告と会計報告、及び2012年度の事業計画の発表が行われました。(資料参照)


●第1部 ポスター発表

ポスター発表

就労現場の実践報告というテーマで2件の発表がありました。発表者にそれぞれポスターを2枚ご準備いただき、大勢が一度に発表を聞ける(見られる)よう配慮しました。ポスターを見るために待つ人がなく、参加者全員が十分に時間をかけて発表内容を理解し、議論に参加できたのではないかと思います。


発表1: 大手電機メーカーのグローバル人材社員に対する日本語研修の紹介

発表1

武田 聡子・長崎 清美・伊藤 麻友子・小山 暁子(NPO法人 日本語教育研究所)

日本語教育研究所の武田さん、長崎さん、伊藤さん、小山さんが、大手企業における新規採用外国人社員に対する日本語研修の実践報告をしました。日本語学習の背景や日本語力の異なる学習者を、グローバル人材として育成することを目的に、複数の教育機関が協力、連携して実施している研修の事例です。研修生と企業双方の要望に応えていくための課題として、対応可能な講師の資質、指導法・教材の開発、評価システムの有り方等が挙げられ、発表者と参加者の間で活発な議論が展開されました。


発表2: Hands-on Businessクラス -ビジネス場面に対応する日本語力育成の試み-

発表2

内海美也子・枝松大介・大津修 (公益社団法人 国際日本語普及協会)

国際日本語普及協会の内海さん、枝松さん、大津さんが、ビジネス場面に対応する日本語力育成を目指すHands-on Businessクラスについて実践報告をしました。このクラスの特徴は、ビジネス会話の展開や表現を観察し、行間の意味を推察したり、意見交換をしたりすること、学習者が設定した状況をクラス全体で考える作業を取り入れていることなどです。具体的な実施方法や受講した学習者の反応について、発表者と参加者の間で熱心な議論が展開されました。


●第2部 課題提起とディスカッション

ディスカッション

「これからのビジネス日本語教育」というテーマで幹事6名が5分ずつ課題提起をしました。それぞれが提起した課題は次の通りです。



・人材育成のための言語教育…グローバル人材・多文化共生社会(堀井恵子)

・「グローバル人材」とは,「日本語の問題」にしないために(神吉宇一)

・ビジネスコミュニケーション教育市場の開拓(品田潤子)

・日本人材へのビジネス日本語教育を!(奥田純子)

・日本語教師は学習者のビジネス課題を理解しているか?(近藤彩)

・労働と言語(春原憲一郎)

課題提起の後で、ディスカッションに入りました。参加者の方々の発言は控えめでしたが、堀井代表幹事の進行で、さまざまな立場の方からの意見を伺うことができました。今後も研究会で継続的に議論していきましょう。


報告者:品田潤子

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