ビジネス日本語研究会も活動を初めて4年目に入りました。今年度の第1回研究会は、政策研究大学院大学にて、総会と講演が行われました。約50名がご参加くださいました。ありがとうございました。
●総会 堀井代表幹事より2013年度の事業報告と会計報告、及び2014年度の事業計画の発表が行われました。
●講演 今回は、政策研究大学院大学名誉教授の橋本久義先生に「中小企業のグローバル化と海外の絆」という題目でお話しいただきました。
橋本先生は、通商産業省(現経済産業省)勤務時代から「現場に近いところで行政・学問を!」をモットーに26年間で3480以上の工場を訪問され、日本の「モノづくり」の現場で技術者・経営者と直接触れ合い、その経験を通して研究、教育に取り組んでいらっしゃいます。
ご講演は、迫力あるユーモアにあふれるお話で、ニュース報道等からはわからない「日本のモノづくり」の本当の力、世界で置かれている立場を理解することができました。
例えば、
☆日本の中小企業の社長は「お父さん」 会社は子供だから絶対に見捨てない。不況の時は、 節約し、忙しいときには出来ない勉強をする。 利益が上がらなければあきらめる米国、縮小する欧州、 ルールを変えるアジアとは一味違う。
☆モノつくりは質の高い材料の確保が肝要 日本には頼りになる下請けさんがたくさんいる。 誤魔化そうとする業者は珍しい。 意図的に誤魔化そうとする業者に騙されない ためには大変な技術力・眼力が必要。
講演の後半では、橋本先生が実際にお会いになった名物社長のエピソードを次々とご紹介くださいました。そして、各社長のキャッチフレーズの最初の漢字が次のように並びました。
「経済好転安倍能美苦趨心廃現発深夢」
アっという間の90分でした。
アンケートの結果も大変好評でした。これからも現場の話を聞く機会を作っていきたいと思いました。
●次回は11月14日(土)関西で開催の予定です。
以上
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