ビジネス日本語研究会　第17回研究会報告（2016.2.12）

ビジネス日本語教育研究・実践発表
～今後のビジネス日本語教育を考える～

2016年2月12日(金)第17回ビジネス日本語研究会が開催されました。今回はビジネス日本語教育に関する実践と課題の共有と、シンガポールビジネス日本語教育国際研究大会の報告が行われました。

ポスター発表は次の3本でした。

• 武田聡子、長崎清美（日本語教育研究所）「ビジネス日本語教師養成講座の実践例報告」
• 尾又由利子・長崎清美（東京外語専門学校）「ビジネス日本語コースにおける会話指導」
• 影嶋知香子（横浜デザイン学院）「抽象化の手法を用いたケース学習教材の開発―専門学校留学生向けビジネス日本語―」

教師養成と会話・コミュニケーションの観点から、それぞれの教育現場で抱える課題を克服しようとする実践や、具体的な取り組みについて発表されました。

続いて、2015年11月にシンガポール国立大学で開催されたビジネス日本語教育国際研究大会の報告がありました。アジアを中心に日本語教育関係者、日本語学習者、企業関係者が多く参加してパネルディスカッション、ワークショップ、研究発表が行われました。会場には大会概要と当日の写真が掲示されました。なお、論文集がWebで公開される予定です。詳細情報はこちらをご覧ください。

最後に、グループに分かれ今後のビジネス日本語教育について共有したい課題などを話し合い、それらを報告していただきました。学習者に耳を傾ける姿勢の重要性、会話能力の強化方法、ビジターセッションの実施などが挙げられました。

次回は、2016年6月17日（金）武蔵野大学にて開催される予定です。

第17回担当幹事 近藤彩(麗澤大学)・ 品田潤子(社団法人国際日本語普及協会)