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ビジネス日本語研究会 第18回研究会報告

研究会の実施に先立ち、以下の4点について承認をいただきました。

  • 2015年度事業報告
  • 2015年度会計報告
  • 2016年度からの幹事交代
  • 日本語教育学会テーマ別研究会制度の廃止による規約の変更

合わせて、2016年度の事業計画についても報告が行われました。

2016年度のビジネス日本語研究会の1回目、通算18回となる研究会は、2016年6月17日に武蔵野大学有明キャンパスで行われました。今回のテーマは「ビジネス日本語教育実践で目指すべき人材像は」で、インストラクショナルデザイン(ID)の考え方を援用して、理想のコースを考えてみるというワークショップでした。研究会の幹事も含め、総勢38名で5人組に分かれてのグループワークを行いました。IDというと、ADDIEモデルが有名ですが、今回そのサイクルの全てを経験することは難しいことから、特に「分析(A)」と「デザイン(D)」の2つのフェーズに絞って行いました。

グループワークは、大きく2つのセッションで行いました。1つ目のセッションは学習活動の全体像を図に描くという活動。2つ目のセッションはその図を全体でシェアする活動でした。セッション1では、まずビジネス日本語教育で育成する人材の理想的なモデルを表す理念を明文化するところからはじめ、その次にその理念を実現するために必要な授業活動の洗い出しを行いました。最後にトップの理念とボトムの授業活動をつなぐカテゴリーを考え、コース全体像と理念の繋がりを描いていくという作業になりました。グループによって考えていること、見えているところがかなり異なっていて、日本語教員の見方とビジネス関係者の見方の違いもあり、様々な気づきが生まれたようでした。セッション2では、ワールドカフェ的に各自が別グループに出かけていって、そこでそれぞれのディスカッション内容の共有を行いました。

ファシリテーターとしてみなさんの活動を見ていて、「学ぶことと教えることは必ずしもイコールではないということを、どのようにデザインに落とし込んでいくのか」「教室と教室以外の活動の関係性をどう考えるのか」といったことを、改めてしっかり議論しなければならないと思いました。終了後は「ビジネス日本語研究会」らしく、にぎやかな名刺交換会となりました。参加してくださった皆さん、どうもありがとうございました。

担当:神吉宇一・倉本文子

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