2020年度研究会

第30回研究会報告(2021.2.20)

2021年2月20日(土)、コロナ禍に鑑み、会員限定のオンラインにて第30回研究会を開催しました。

第30回研究会のテーマは「WITHコロナ時代の新たなインターンシップの試み」でした。
コロナ禍の下、教育手法の変革が進みつつある中、外国人留学生のインターンシップをテーマとし、その新たな実施形態と可能性について考えました。
最初に、インターンシップ事例紹介として「オンラインを活用した教師指導型インターンシップの試み」というテーマで、ビジネス日本語研究会副代表幹事・神戸学院大学教授の栗原由加先生にお話しいただきました。
パネルセッションでは「これからの外国人留学生のインターンシップについて考える」というテーマで、エバオン株式会社、株式会社 清水製作所、社会福祉法人 隆生福祉会の皆さまにご登壇いただき、オンラインを活用し、大学が地域企業と連携して実施した新しい形のインターンシップについてお話しいただきました。

研究発表も2つありました。

テーマ:外国人材の活躍の支援と教育
■小山多三代(東京外国語大学大学院)
日本語学習意欲を学習行動に繋げる支援策の検討―日本国内企業X社におけるコロナ禍での取り組み―

■向山陽子(武蔵野大学)・村澤慶昭(武蔵野大学)・村野節子(武蔵野大学)・山辺真理子(武蔵野大学)
外国人社員の職場での日本語使用に関する調査―高度海外人材育成のための教材開発を目指して―

また、パネルセッションと研究発表の間には、Web会議システムの機能を利用した小部屋(ブレイクアウトルーム)で、パネルセッションに登壇された企業の方と参加者が交流する時間を設けました。直接意見を交わしたり、質疑応答したりができて大変好評だったようです。
今回は、約60名の会員の皆様にご参加いただきました。アンケートでは「オンラインでのインターンシップの試みは新鮮だった」というお声が多く、コロナ禍が「禍」というだけではなく、新たな可能性を見いだすチャンスになり得ることに、今回の研究会で気づけたように思います。


(報告者: 戸田公人)