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ビジネス日本語研究会 第14回研究会報告(2015.2.28)

ビジネス日本語教育は何を目指すのか?
—企業の現場と日本語教育現場との連携強化を目指して—

2015年2月28日に長崎県の長崎外国語大学に於いて第14回研究会を開催しました。

「日本語教育は何を目指すのか —企業の現場と日本語教育現場の連携強化を目指して—」をテーマに、当研究会の今年度の取り組みの報告(→第12回第13回の報告)、九州におけるビジネス日本語教育実践事例の発表と参加者によるディスカッションを行いました。

事例発表では、はじめに長崎大学の溝部エリ子さんより、化学関係の企業における実践事例をご発表いただきました。発表では、日本語のプログラムは学習者が現場で人間関係を作り、自律的に日本語力を伸ばしていける素地作りであると位置づけ、そのためには、学習者も日本人も気づきの感度を上げ、思考の幅、視野を拡大することが重要であり、そうしたプログラムで学ぶことで、学習者が現場でどういう日本語を使えばいいのか自分で判断できる力をつけることができるという明確な理念に基づいた事例が紹介されました。

発表資料(PDF)

次に、熊本大学の平野貞二さんより、企業研修、大学における就職支援など多彩な現場における具体的な対応事例をご発表いただきました。発表では、企業研修、大学生、大学院生に対する授業の特徴、対応方法を整理し、それぞれに適切なアプローチが必要であること、日本語講師とビジネス講師が明確に役割分担しチームティーチングをすることなど、具体的な方法が紹介されました。

後半は、4つのグループに分かれてディスカッションを行いました。ディスカッションでは、参加者全員が自分の抱える課題を出し、出された課題について、グループで分類や分析作業を行いながら、解決策を検討しました。90分のディスカッションの後で、それぞれのグループの検討結果が発表され、全体で共有しました。

参加者に、ビジネス日本語、コミュニケーション教育に既に関わっている人、これから関わる人が含まれ、また対象とする現場も様々でしたが、溝部さん、平野さんの発表を通して、共有の課題が浮き彫りになり、どのグループも具体的な課題が出され、その解決策等について議論が白熱し、あっという間の90分でした。

研究会終了後は、ランタンフェスティバルに賑わう長崎市内で懇親会を行いました。想いを共有する仲間との新しい出会いを楽しみ、熱く語り合うことができました。

報告者:品田潤子

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